腰痛は冷やすべきか温めるべきか[木津川市のむら整骨院] | 2017/05/26
Q.腰が急に痛み出しました。痛みがあるときは冷やすべきですか?温めるべきですか?
A.治療の基本はまず「冷やすこと」です。
ぎっくり腰に限らず、捻挫や膝痛など、急性期の痛みは炎症(熱)がありますので、冷やしましょう。
「冷湿布で冷やしました」といわれる方がおられますが、冷湿布には受傷部位を冷やすほどの効果はありません。
「氷のう」か、「ビニール袋」に氷と少しの水を入れて、腰なら15分~20分冷やしましょう。痛みのきついときは、1時間ほど間隔をあけてまた冷やします。それを寝るまで繰り返すと効果的です。
冷やすと血管が収縮し、内出血が治まり、炎症が広がりません。さらに筋肉のこわばり(筋スパズムといいます)が寒冷刺激による麻痺効果で治まり、痛みが和らぎます。
細胞は一たん仮死状態になり、そこから治そうとする自己治癒力が起こります。筋肉を冷やした後に貼る冷湿布は冷やす効果を持続させることができます。
ただし、冷やしすぎによる凍傷には注意しましょう。冷凍庫で冷やした硬い保冷材は使用しないでください。冷やすには「氷のう」がお勧めです。冷えすぎないし、水滴がつきません!
スポーツでの競技レベルの高い選手は「マイ氷のう」を持っているものです。
慢性期の腰痛は、基本的には、温めて血流を良くする事が大切ですが、温めても治らない、頑固な腰痛の場合は、冷やします。
特に、朝の痛みに有効です。
方法は、夜、お風呂にゆっくりつかり、全身を温めます。
お風呂から上がったら、氷のうを用意し、腰に20分当てます。
それだけで、朝の腰痛がだんだん緩和してきます。
1週間続けてみて下さい。